現代のチベット旅行にも必需品か。
この本は、河口慧海(1866〜1945)が、32歳の時インドからチベットへ入国し、帰還するまでの冒険旅行記。 インドへ行ってからも、ダージリンでチベット語の勉強をしたりと、インドからチベットのラサに入るまで3年かかっている。 新聞に口述筆記で「西蔵探検記」を連載、それをまとめた「西蔵旅行記」が1904年に出版。「西域探検紀行全集」の一冊として、1967年に出版されたものを、今回文庫本とした。 話のネタになりそうなところとしては…。 チベット人は身体を洗わないので、ものすごく不潔で、食物を食べた食器は拭くだけ。 トイレに行っても、ウンコをしてもお尻を拭きも洗いもせず、そのままにしている。 チベット人は金に汚く、人をすぐ裏切る。 チベットの学者は、ほとんど学問を知らない。 カムの人は、人殺し、強盗が普通の生活だ。 チベット人は一妻多夫で、妻の力がとても強い。 みたいなことかな。 この時代、チベットは外国人の入国を禁止していたので、慧海はとんでもない遠回りをして、人の通らない道を通り、カイラス山をまわってラサへの道を辿る。 その途中では、雪の中で座禅を組んで一晩明かしたとか、普通ではとても考えられないようなことが書いてある。 発表当時はずいぶん内容に疑問がもたれたらしい。 ただ、登山関係者などによると、その記述は正確だとか。 ところで、河口慧海が学んだ、ラサのセラ寺には、僕も一人で行って、そこでバターを灯明に加えて祈ってきたんだよなー。 最初の予定ではセラ寺に行くつもりがなかったのに、ある事件が起きて突然行くことになったのは、神の導きなんだろうね。 読みやすい形で「チベット旅行記」が出版されたので、これからチベット旅行に出る旅行者の必読書となるのではないかな。 というのは、昔のシガツェやラサのお寺の状況なんかが描いてあるからね。
白水社
チベット旅行記〈下〉 (白水uブックス) 第二回チベット旅行記 (講談社学術文庫 317) 図説 チベット歴史紀行 (ふくろうの本) 河口慧海日記 ヒマラヤ・チベットの旅 (講談社学術文庫) 遥かなるチベット―河口慧海の足跡を追って (中公文庫)
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